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鍼灸治療の治療法とその効果

鍼灸治療は中国を発症とする伝統医療であり、身体の表面に機械的な刺激(鍼)や熱による刺激(灸)を与えることで、人が持つ自然治癒力や免疫力を高めて症状の改善を促すものです。1997年にアメリカ国立衛生研究所(NIH)が鍼灸治療の有効性を発表したこともあり、現在、日本や中国、韓国といった東アジアの国々だけでなく、欧米を初めとした世界100カ国以上で普及しています。最も多くの国で採用されている伝統医療といえます。鍼灸治療は治療には鍼と灸の2つが使われます。現在、日本でもっとも普及しておる鍼が「毫鍼」で、直径0.2mm程度の極細のもので、折れにくく、刺したときの痛みが少ないのが特徴です。灸治療には乾燥させたよもぎの葉の裏側の絨毛を集めてつくられたもぐさが使用され、皮膚の上でもぐさを直接点火する「直接灸」と、皮膚との間をあけておこなう「間接灸」の二つの方法があります。鍼灸治療は、腰痛、膝痛、神経痛などの痛みをともなう症状に効果的です。スマートフォンやパソコンの使用による眼精疲労、さらに足の疲れや肩こりになどにも効果が期待できます。

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